幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

高い城の男

原作を気に入ってたこともあってか、第1シーズン全10話を土日で一気にみてしまった(さすがに疲れた)。 原作は設定のおもしろさで読ませるとは言え、そのままドラマにはしにくいし、むしろ設定だけ使って全く別のストーリーになるくらいと思ってたが、予想は半分は当たって、半分はハズレてた。 以下、ネタバレあり。 やはりストーリーは結構変わってる。本はフィルムになり、そのフィルムもあり得たかもしれない唯一の世界を描くものではなく、いくつかのバージョンが存在するようだ。また日独政府に対抗するレジスタンスが出てきて、それらのフィルムの奪い合いが物語の一つの軸になっている。 一方で、登場人物は若干変わりながらも原作と似た立場で出てくるし、原作の場面が違うストーリーの中にとてもうまく散りばめられている。このあたりは、ドラマは原作とも違う世界で、原作の世界もまたフィルムに存在する、とかいう展開もあるのか。 原作ではその世界が我々の世界(歴史)と異なっている理由や、より我々の世界に近いが微妙に違う世界を描く本が書かれたりする理由は明かされないままだが、ドラマではどういうことにするのか、第2シーズンが楽しみ。 ちなみに、怪しい日本描写は当然あるけど、それも異世界の話だと解釈すれば楽しめる。