幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル

例によって映画として評価しにくい作品。

 

結局のところ真相は本人以外にはわからないし(司法取引とかの駆け引きもあったようだし)、わかったとしてその罪を裁くでもなくただ興味の対象として消費することに変わりはない。自分も当時、このニュースにはまさにそのように接しただけだった。

 

この作品はハーディングに同情的に描かれているが、たぶんそうでないにしても、ほんの一面しか知らない人を安全な場所からあーだこーだ評価することの下品さ(自分の姿として)を見せつけられて、嫌な気分になる。

「アメリカには愛する仲間と憎い敵が必要なの」

ラストのオリンピックでのシーン、さらにエンドロールでの本人の映像は、涙が出そうになった。