幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

カサブランカ

いわゆる名作と呼ばれるものには、後から影響を受けて作られた作品に上書きされて今さら観るべきほどではなくなってしまっているものもあるが、本作は一度は観ておくべき作品だった。

何か地味な印象しかなくてこれまで観てこなかったのだが、もっと早く観ておくべきだったと思った。名場面、名セリフも多くて見どころが多い。

何よりハンフリー・ボガート演じるリックがかっこよすぎなのと、リックとラズロの運命を握る女イルザを演じるイングリッド・バーグマンが美しくて、よくある「なぜこの女性をこの二人が必死に追いかけるのか?」という疑問を挟む余地がない。

そして"As Time Goes By"のメロディ(これをサムに弾かせるためにイルザが口ずさむシーンも良い)も印象的だった。

ラストは絶対にリックが死ぬのだろうと予想していたが、それを裏切って後味の良い(それでも半分だけど)終わり方だったのもよかった。