幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

ガン・ファイター

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西部劇だと思っていると、影のある危ない昔の男(カーク・ダグラス演じるオマリー)か、素朴ないい人タイプの新しい男(ストリブリング)か、という二人と人妻(ベル)の三角関係というか四角関係の愛憎劇に。

で、ベルの夫が殺されて三角関係になったかと思いきや、ベルの娘ミッシーまで絡んだ四角関係になって、まったく西部劇っぽくならない。

さらにラストではいきなり、赤いシリーズというか韓流ドラマ的な展開にびっくり。

好き勝手に生きてきたオマリーが最後に、昔好きだった女性ベルとその娘ミッシーの将来のために死を選んだということで、横たわるオマリーを抱きしめるミッシーの背後で手を取り合うストリブリングとベルという構図が切ない。

途中でオマリーがカッとなって犬の首を絞めたり、ベルに手を上げたりというシーンがあって、やはりこいつは死ぬしかなかったやろう、という納得感を出して後味の悪さを和らげたかったのか…。

原題は"The Last Sunset"で、こちらの方が明らかに内容に合っていて、「ガン・ファイター」という邦題は詐欺レベル。そのせいか(古さからすると本作の方が後だけど)"The Gunfigher"という映画が「拳銃王」になってて、ややこしい。

ちなみに、IMDbで知ったのだが、娘のミッシーを演じたCarol Lynleyは、ポセイドン・アドベンチャーに出ている。どの役かよくわからなかったのだが、歌手の役だった。