幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

仁義

渋すぎる映画。同じアラン・ドロン主演、メルヴィル監督作品の「サムライ」よりは盗みのシーンなど見どころはあった。

ただ、ラストがそれまでのゆったりとしたペースから一転、忙しないカットの連続でしかも暗すぎて何が起こったのか、2-3度見直してようやくわかった。

ただわかっていないのかもしれないが、納得いかなかったのは

  • アラン・ドロン演じるコーレイと因縁のある元ボス?は結局ラストには絡んでいないのか?こいつらに殺されて宝石も奪われると思ったのだが、警察に撃たれていた、結局警察に垂れ込んでコーレイをもう一度刑務所に入れてもらおうとした、ということ?
  • マッティが急に指輪とか外したのが意味がわからなかったが、盗品をくすねていたということみたい。最後に署長の「人は皆罪人」という言葉を裏付けるために無理矢理入れたシーンのように思えた
  • 最後の署長の登場は、コーレイの元ボスと刑務所長の裏切りという意味なのか、あるいは署長自体が黒幕なのか?とも深読みしてしまうが…

原題は"The Red Circle(のフランス語)"だけど「仁義」などという意味不明な邦題(「サムライ」が受けた?ので調子に乗ったのか?)がついている。逃亡中を助けてくれた男への恩に殉じた、という展開とも言えなくないけど…