エドワード・ノートンが収監前のヤクの売人役ときいて、絶望的でセンセーショナルな映画だと思ったのだが、感動的でいい映画だった。
映像もきれいで、もう1度みたいと思った。
ひどい刑務所へ入ることは死を意味し、それが明日にせまったときモンティ(エドワード・ノートン)は自分自身、世の中、友人、恋人、父親すべてへの憎悪を心の中でぶちまける(ここは好きなシーン)。
友人や恋人もどこか自暴自棄になっているモンティを前にどう接するべきかとまどっている。
しかし収監の日の朝を迎えてあらためてお互いを思いやる気持ちを確かめ合うことになる。世の中、ニューヨークの街に対しても違う目でみつめるモンティ。この朝のすがすがしい描写もとても印象的だった。
そして、やはり父の愛は盲目的に一番深いのだった。
バリー・ペッパー(「プライベートライアン」のときもそうだった)はやはりいい味を出す。