少しテレビっぽい軽いつくりに思えたところもあったけどいい映画だった。
いろいろな人の物語が交錯するというところではアモーレス・ペロスとか21グラムを思い出した(どちらもイニャリトゥの映画だ)。
人間同士ではわかりあえるはずなのに、それぞれが民族、国、宗教を背負って憎しみあってしまう。
インターネットが広まりつつある時にはそういうものからも人々が解放されるのかもしれない、という期待があったが必ずしもそうはなっていない。
帰属するものへの愛着とそれ以外のものへの憎しみを煽り、それを積極的に利用している人がいる限りこういうことは簡単にはなくならないのだろう。
以下ネタバレあり。
鍵屋と娘の透明マントの話は泣けた。これに雑貨屋の娘の父への思いやりが絡んで、さらに泣けた。
追記:音楽はMark Isham。なつかしーと思ってたら「イン・ハー・シューズ」の音楽もやってたみたい。