幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

とりこ

MacosxdashboardMacにあってWindowsにないものを思い出した。

中毒性だ。

十数年前に最初にMacをさわったときにはその操作性にすっかりはまって、意味もなくマウスを握りしめてウィンドウを動かしたり、開いたり閉じたりしていたものだった。

今回はもうそういうことはないだろうと思ってたら、SpacesとExpose、Dashboardのエフェクトにやられてしまった。気がつけばファンクションキーを押してはエフェクトを眺めている(そのうち落ち着くとは思うけど)。

これをユーザ・エクスペリエンスと呼ぶのなら、それを「おもてなし」というのには相当違和感がある。「おもてなし」の定義が曖昧で人によって思い浮かべるものが違うのだろうけど、僕にとってはユーザのレベルに下りてきてじんわりと満足させるようなものをイメージする。

それに対してMacOS Xのこれらのエフェクトはユーザに「おお!」と言わせるようなもので、決してユーザがそれをみるまで「こんなものがあれば」と望んでいたものとは違う(便利かどうかだってわからない)。ユーザを置き去りにしてしまうのと紙一重のところで、それでも強烈に引き込んでしまうようなものだと思う。

思えば、昔はこういうものを作りたいとずーっと思ってたのが、いつのまにか「それは本当に売上につながるのか?」という問いかけに反論できずにいるうちに忘れ去られてしまってた。