幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

マークスの山

マークスの山(上) 講談社文庫上巻だけを出張に持っていったのだが、いきの飛行機の中でほぼ読み終えてしまって下巻を持ってこなかったことを激しく後悔した。 話もおもしろかったが、はやりのミステリーを読むといつも気になってしまう軽さ(文体とか登場人物のセリフとか)がなかったのがよい。登場人物たちの異常な状況に立ったことはもちろんないのだが(でも過去の自分が十分に調べていなかったことを後からドキドキしながら辿るということは何度かあったか…)、その心理描写やセリフに説得力があって興ざめすることなく読み切れた。 他の作品も読んでみたいと思った。