三億円事件は親からきいてて知ってる程度なので、この本を読んでからWikiとかで情報をみて、それなりに捜査線上に浮かんだグループがあったということが意外だった。
それでいて逮捕できなかったということが、グリコ森永事件と同じように人々の想像力をかきたてるのだろう。
そういった事実は別としても、この本はまさにページターナーだった。複数の人物のエピソードが終盤に向かって絡み合って収束していくというよくある構成ではあるが、先が気になってしまうようにうまく書かれている。
映画化されたみたいでキャストをみてみたが、滝口は小説の描写ままでは渋すぎるので奥田瑛二も仕方ないと思うが、片桐は絶対に違うと思った。ていうか渡辺大って誰?というレベルだけど…。