幻覚ギター

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ザ・バンク 堕ちた巨像

ザ・バンク 堕ちた巨像 [Blu-ray]思ってた映画と違ってて、やや残念な映画だった。 リーマン・ショックの舞台裏を描くドキュメンタリーな感じの映画を想像していたのだが、悪役を巨大銀行に設定したことだけが新しい、普通のサスペンス・アクション映画という感じだった。 ナオミ・ワッツもなんかくたびれた感じで、ただただクライヴ・オーウェンが渋かったのと、綺麗な建物がたくさん出てきたのが見どころだった。 IMDbのTriviaによると本作は1991年に判明したBCCI事件にInspireされた作品で、当初は2008年に公開予定だったのが(サブプライム・ローン問題はすでに持ち上がってたとは思うけど)プレビューの評判が悪く、アクションを追加して2009年公開になったとのこと。 以下、少しネタバレあり。 司法すら無効にしてしまう巨悪を前に、司法の枠を越えてしまうという選択の重みについて語られる場面は、一瞬の輝きはあったと思う。アクションヒーローものの導入部にしたらおもしろそうと思えた。