幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

ゼロ・ダーク・サーティ

ゼロ・ダーク・サーティ コレクターズ・エディション [Blu-ray]ビン・ラディン殺害作戦をドキュメンタリータッチで描いた作品。

以下、少しネタバレあり。

ビン・ラディンに迫る過程を追うのに重点が置かれた分、主人公の執念の裏にあるのは優等生的な動機だけにみえて、映画というよりもやはりドキュメンタリーっぽい。

(同僚がテロの犠牲になったというのはあるが、最後の涙が同僚のためなのか、やり遂げて感極まったものなのかわからない。)

このあたりは、感情に訴えてこの作戦を正当化して感動的なものにすることもできたが、あえてしなかったのだと思えたし、そのスタンスは好感が持てる。

情報収集の過程やリモートで作戦をモニタするCIAの作戦室の様子などは緊迫感があった。

ドラマHomelandがシーズン2に入って、現地での作戦シーンが増えたような気がしたが、ビン・ラディン殺害作戦やこの映画の影響があるのかも。

9.11を受けてCIAがやったように、ビン・ラディンを殺害したアメリカに対しての報復作戦を妄信的に進めている者たちがいるのだと思うと、本当に暗い気持ちになる。