幻覚ギター

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「ビッグデータ・ベースボール 20年連続負け越し球団ピッツバーグ・パイレーツを甦らせた数学の魔法」

ビッグデータ・ベースボール 20年連続負け越し球団ピッツバーグ・パイレーツを甦らせた数学の魔法データに着眼している点では同じでも、「マネーボール」とはもう別次元の話だと思った。 データ分析も進化しているのだろうが、それ以上に進化しているのがデータ収集側のテクノロジー。 少し前からピッチャーのボールの回転数などがスポーツ記事に出てきているのには気づいてたけど、その背後にはPITCHf/xやStatcastがあることがよくわかった。 これらのテクノロジーによって野球が変わることは間違いないと思うし、どうなるのかとても興味がある。さらに言えばプロ野球の究極の目的は球団の収益だろうから、勝つことを目標にすることは、観客を呼べる勝ち方を求める方向にも変わっていくとも思う。(そういう意味でバントの是非もデータ分析の観点から明らかにしてほしい) そして(MLBもみるけど)日本のプロ野球ファンとしてはやはり残念な気持ちになる。市場規模が全く違うのでMLBと比べることは適切ではないにしても、ドラフト制度からこういうテクノロジーの導入に至るまで、とにかく差がどんどん開いていく気がする。 特定の1球団が牛耳る田舎社会みたいな今のNPBももっと変わらないと。