幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

「ブロックチェーンの衝撃」

ブロックチェーンそのものが指すものは比較的明確かと思うが、皆が議論しているのはそのものではなくて、それが関連する技術であったり、それが実現するアプリケーション、それによって変わる社会の動きであったり、とスコープがバラバラな状態なのだろう。 当然外から見てると全然わからないのでこういった本を手に取るのだが…。

自分も昔仕事でそういった状態の分野に関する本の一部を担当したことがあったので(まさに本書の執筆者たちのように)、よくわかるのだけど、ちょっとしんどかった。

上記のようなbuzzワードをめぐる混乱はよく伝わってくるが、夢を語るレベルから、非常に具体的な実装の話までが順番もバラバラに書かれていて、せめて編者の主張のようなものに沿ってまとめてほしいと思った。

自分なりの理解では、これまで誰もみたことがないようなことが実現できる、というよりは劇的な低コストでできるようになるので、コストメリットの問題であえてやってなかったことをやれるようになる、ということかと。

なので現状で難しいことが何かがわかってないと、その衝撃も実感として持ちにくい。 それでも何となくワクワクしながらウォッチしていくつもり。