幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

ブレードランナー2049

ちょうど少し前に「デンジャラス・デイズ」を観て、ブレードランナー製作時のリドリー・スコットと制作会社との間での対立(なので色々なバージョンが生まれた)や、限られた予算(完全にオーバーしてたみたいだけど)であの視覚効果を作り出したことなどがとても印象的で、気持ちが盛り上がった状態で本作を観たのだった。 以下、ネタバレあり。 ライアン・ゴズリングはいかにもレプリカントという感じで、ブレードランナーの世界にもマッチしていたし、映像や音楽も前作の雰囲気を引き継ぎながら豪華になった印象で、期待できる序盤だった。 が、話が全然盛り上がらず、そしてデッカード再登場からの展開でも、結局のところ前作からの謎の結論はなし。 雰囲気でブレードランナーの世界を描きつつ、何も描かない、という残念な作品になってしまっている。 これで続編を作っても、結局人類対レプリカントみたいな話しか想像できない。 ウエストワールドでも思ったけど、この手の設定の作品って、どうしてもターミネータの前史物語になってしまうような…。それでもウエストワールドは楽しめてるけど。