幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

ドクトル・ジバゴ

タイトルだけでは普通はみない映画だけど、中学生の頃読んだ北杜夫の「怪盗ジバゴ」のことを久しぶりに思い出したのがきっかけで。

以下、ネタバレあり。

 

まさに大河ドラマという内容で、流転するロシアという国に翻弄される主人公たちの運命の行方がわからず、3時間超の作品にも関わらず引き込まれっぱなしで、エンドロールでは泣きそうになる。

大河ドラマがつまらないのは、結末がわかっている話をわざわざみたいと思えないからで、こんな作品だったらみてみたい。というか昔はこんな長編ドラマがあった(真っ先に思い出したのが「どてらい男」で、調べたら山善の創業者がモデルだったと初めて知った!)。

 

極寒のロシアの風景は悲しくも美しく、ラーラ(ララ?)を演じるジュリー・クリスティーも悲しげな雰囲気がよくて、笑顔のシーンでも切ない気持ちにさせられる。「ラーラのテーマ」も有名な曲だけど、映像と合わさって印象的だった。

主人公の弟、どこかでみたはず…と思ってたら(会社に似てる人がいる)、スターウォーズで年老いたオビ=ワンを演じたアレック・ギネスだった!