幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

TENET

これは…難しすぎた。マルホランド・ドライブ並みだった。

一回観ただけでは絶対にわからないし(もちろん雰囲気はわかるから映画としてストーリーはわかるけど…)、ネット上にある解説を読まないと、詳細まではわからない。そういうパズル的な楽しみ方ができる作品だが、Apple TV+でレンタルで観たので、何度も見直せないのが残念だった。

クリストファー・ノーランらしいスタイリッシュな映像美は素晴らしかったし、それほど関心がない自分でも、良さがわかった気になる登場人物のファッション、それにまさにトロフィーワイフというべきエリザベス・デビッキも印象的だった(この人がガーディアンズ・オブ・ギャラクシー・リミックスであの全身金色のゾヴリン人の女王的なキャラクターを演じていたとは!)。

以下、ネタバレあり。

ただ、この作品はやはりニールに尽きるだろう。有能で(単なる兵士としてではなく、コーディネータとしても)主人公の戦いをひたすらサポートして、その戦いに殉じる。スタイリッシュで難解な作品の中で、彼とその仲間達の活躍はひたすら熱い。