幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

チョコレート

刑務所の看守ハンクと、彼が執行した死刑によって夫を失ったレティシア。それぞれ息子を失うなどさまざまな問題をかかえながら互いに惹かれていく、という話。

暗い前半、ビリー・ボブ・ソーントン演じるハンクの孤独が心に染みた。いくつかの事件を経てレティシアハル・ベリー)と出会いようやく心の安らぎを得るのをみて、人間はみんなどこか欠けていてそれを補いあっているのだとあらためて思えた。

終盤では何通りかの結末を思い浮かべて結構どきどきした。全部はずれたのだけど、なんともいえない余韻が残るよいラストだったと思う。特にラスト近くのハル・ベリーの表情はすごかった。

原題はイギリスで死刑執行の前日に行われるパーティの呼び名"Monster's ball"なのだが、邦題がなんでチョコレートなのかはよくわからなかった。確かに原題のままだと何の映画かわからず難しいところ。せめてチョコレートアイスとかアイスクリームだったらわかるのだが。

あれ、モス・デフが出てたなんて気がつかなかった…。