1971年の映画で、B級SF作品を予想してみたのだが、完全に期待を裏切られた。もちろんSF作品でもあり荒唐無稽な部分もあるのだが、リアリティとそれを組み合わせた世界観がとても硬質なもので最後まで醒めることなくストーリーに入り込めた。
見終わって知ったが、原作は流石のマイケル・クライトンだった!
以下、ネタバレあり。
想像と違ってアウトブレイク+SFといったストーリー。
冒頭で、最後の盛り上がりのネタはわかってしまうのだが、それでも自爆を止める流れはかなりハラハラさせられた。
コンピュータや種々の機器、軍のプロトコルなどがかなりリアルに思えたし、特殊映像も1971年にしてはかなり頑張っていると思わせるものだった。
そして何より、ラストまで続く未知のウイルスの怖さが印象的だった。
ちなみに、原題は"The Andromeda Strain"でこの映画の主人公とも言える「アンドロメダ菌株」のことなのだが、邦題の最後の3点リーダは何を言いたいのだろう…。言い切らないことで、僕みたいに宇宙人か何かが出てくる話だと思って見る人を期待したのか?