嫌なことがあったり落ち込んだりしたときには、あえて悲しい曲や映画をみておもいきりその気分に浸るかトリップ系の曲を聴いて忘れようとするか、だいたいはどちらかしかない。
前者だとDavid Bowieの"Rock'N'Roll Suicide"やPeter Hammilの"Vision"、Nick Caveの"Slowly Goes The Night"だったり、後者だとMy Bloody Valentineの" To Here Knows When"とかフィッシュマンズの"ナイトクルージング"など。
いかにも「元気だそう!」という映画とか音楽とかは、そういう気分のときにはかえっていらいらすることが多い。
この「フレンズ」の1stシーズンは僕にとっては数少ないそういう気分のときにみて、楽しい気分になれるものの一つ(他には藤沢周平の「よろずや平四郎活人剣」という本くらいしかない)。
シリーズが進むにつれてちょっと話に無理があったりそれぞれのキャラを強調しすぎてわざとらしくなったりしていくのだけど、1stシーズンはほんとうに自分もこの世界に入っているようで楽しくてみおわった後、月並みだけど「あったかい気持ち」になれるのだ。
アメリカではとうとうファイナルシーズンが終わってしまって、その放送が日本でも始まった。アメリカで発売されたファイナルエピソードだけのDVD、買ってしまったけどいつみようか考え中…。