幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

地球で最後のふたり

自殺を考えていたケンジ(浅野忠信)はやくざの兄を殺した男(竹内力、ちょい役すぎ…)を殺してしまう。そして川に飛び込もうとするケンジをみていた妹を目の前で車に轢かれて失ってしまったノイと出会う。死体のある部屋から逃げたくてノイの家へ住みつき次第に互いの傷を癒しあっていく。

わざとノイの服装が不自然にかわったり、現実には起こらない場面が描かれたりと昔のヨーロッパ映画みたいな小難しい雰囲気をただよわせながら主人公たちの孤独を描き出していく。

青くて今さらって気もするがこの手の映画は大好きだ。もちろんはずしたときはその分ボロカスにけなしてしまう。だけどこの映画はよかったと思う。

浅野忠信とノイ役の女優がすごいよかった。「さびしさの彼方を。」という絵本の使い方もいい。ラストの展開も最初は物足りない気もしたけど、後からはあれでよかったのかなと思えた。

ブラウンバニーをよかったと思える人にはおすすめだ。

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