幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

日本「半導体」敗戦

日本のメーカーのダメなところというのは、僕なりにも意見はある。けど、ここで書いてるような「何も考えていない」というレベルのダメさというのはありえない。 中の人はトップも含めてみんないろんなことを考えてる。むしろ考えすぎて各論として多くの選択肢は出せるものの、うまく俯瞰できていない、という方があてはまると思う(本書にも出てくる「いいとこ取り」を目論むがまったくうまくいかなかった、という部分は納得できた)。 だからこそ、そうなる原因をもっと掘り下げてほしかったのだが、それ以前の「何も考えていない」というところに力をいれすぎて物足りなかった。 もちろん、その原因まで踏み込むと日本の企業形態とか社会構造(コスト高体質を余儀なくされる→高品質で勝負するしかない)まで話が広がってしまいテーマがぼやけてしてしまう、ということかもしれないけど。 筆者は開発の現場にいたようだが、トップからみた敗因を読んでみたいと思った。