転職してやっている今の仕事の出発点はオープンハードウエア&ソフトウエアのプラットフォームだった。それを使ってシリコンバレーのベンチャーがアジアのEMSなどを使っていろいろとハードウエア製品を作っているのは当時とても興味深かった。
またその頃よく行ったアメリカ出張の機中でみる通販カタログには、日本でみるよりもたくさんの怪しいガジェットが掲載されていて、小さな企業がコンシューマ向けにガジェットを作ることが日本より活発なのに驚いた記憶がある。
Chumbyみたいなものは是非今の会社で作ってみたかったと思えたし、作るハードルも昔ほど高くないとも感じてた。
そんな感じで本書をみると、それほど目新しいことは書いてないように思える。
ただ、さすがクリス・アンダーソン。人をその気にさせるのがとてもうまい。読んでて「作れる」から「今すぐ作りたい」という気持ちになってくる。
きっとあるだろうなと思ってたけどよく知らなかったサービスや製品が具体的に紹介されてるのもよかった。
日本だとやはりサポート体制が重視されることもあり、コールセンターや修理サービスなどが必要になってくると思う(実際この部分でいろいろ悩むことが多い)。コールセンターは安く受託するサービスがあるようだけど、気軽に委託できる修理サービスはまだ聞かない。
Makerがどんどん出てきたらそういう分野で儲ける会社も出てきそう。