幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

ハドソン川の奇跡

この事故を元にした映画をクリント・イーストウッドが撮ると聞いたときに、すでにサリー機長がクリント・イーストウッドに重なってしまっていた。 もちろん設定も行動も全然違うけど、「グラン・トリノ」とか「許されざる者」とか。ただ演じたのはトム・ハンクス。 そもそも、ただ奇跡的に全員生存した事故の話だけで映画になるのか?と思ってたが、機長の判断に疑問が示されて査問を受けていたという部分(日本では報道されてなかったと記憶しているが)が、この映画を、短いながらも見応えのあるものにしている。 自分とクルーの正しさを信じながらもそれを声高に主張することなく、査問のプレッシャーに対峙する姿は、それこそ先に挙げたクリント・イーストウッドが演じた登場人物に重なった。その分余計に、ラストは感動的だった。