ありがちなロボットとの友情物語だろうか、と思ったのだが…。
以下、ネタバレあり。
まず、今だからこそのメッセージとして、コロナ禍の世界で失われている、実際にその場所に行って、そのものを見るという「経験」の素晴らしさを、そしてオゾンホールが広がって人の生活できる環境でなくなったという近未来の描写を通して地球環境への警鐘を、強く打ち出している。かなり重たいテーマだ。
ただ、そこにフィンチ(トム・ハンクス)が作ったロボット、ジェフとその成長を見守るフィンチとの親子の物語や、犬のグッドイヤーも加えた旅の仲間の物語が加わって、雰囲気を明るいものにしている。
ラスト、この物語に救いがあるのか、ないのかはみるものに委ねられる。自分は希望の残るラストだと考えたい。