幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

NFL Divisional Playoff

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Divisional Playoffも面白い試合ばかりだったが、ラマー・ジャクソンが脳震盪でゲームから退いて、そのままレイブンズが負けたのは驚いた。どちらかといえば、好きな映画"Buffalo 66"で引用されているビルズの方を応援していたけど。

Wildcard Roundでのスティーラーズの敗戦も最初のスナップミスが全てという感じだったし(ロスリスバーガーの涙はみてる方もツラかった)、こういうのもコロナで選手の入れ替わりが多かったりした影響もあるのだろうか。

チーフスのマホームズもやはり脳震盪で退場となって、しかも、その時点で1ポゼッション差だったので、かなりハラハラしたが何とか勝ち進めてよかった。ビルズとどちらを応援するか迷う。

ブレイディのバッカニアーズも僅差で勝ち進んで、パッカーズとの対戦も楽しみ。ここはブレイディを応援したい。厳しいだろうけど。

山口瞳「居酒屋兆治」

映画をみて、原作も読んでみたくなったので。

映画が原作に忠実だったことは意外だった。原作の方が時代が十年くらい古いと感じたのだが、調べてみると連載から3年くらいしか違っていなかった。これは文体のせいなのかな…。

いずれにしても頭の中でほぼ、高倉健大原麗子になってしまうので余計に印象が同じなのかも。さよは、大原麗子とはかなり違っているのだけど。

最近もNHKで映像化されたようだけど、このキャストはちょっと違う気がした。

「みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史」

仕事で基幹システム関係の検討に関わったこともあるので、本書に書かれているような、アンチパターンは多く聞いた。ただ、やはり実例として書かれてある方がとても参考になる。もちろん、規模も事情も全然違うのだけど。

もっとドロドロとしたものはあったと思うが、業界紙日経コンピュータ)としては結構攻め込んで書いてあると思った。

後半の過去の失敗の部分が、本書の肝の部分かと思う。

男はつらいよ 寅次郎心の旅路

1989年作品。初の海外(ウィーン)ロケ!とまさにバブルやなぁ〜という感じ。

ただウィーンロケだと、その時代のことも考えるとやはり浅野ゆうことか浅野温子とかじゃないのか?さすがに3度目の竹下景子が演じるツアーガイドのマドンナ久美子はかなり違う気がした。

それに寅さんは久美子に振られたわけではない、というかそもそも恋愛感情は全く感じられなかった。なのでラストの空港では恋人に帰さない!と言われて戸惑う久美子の背中を押すぐらいの展開を期待したのに、ガックリしたのにやせがまんの笑顔で別れる、というのはそれまでのかっこよさと比べて残念。

 

帰国後ウィーンのことを話さない寅次郎についての御前様とさくらとのやりとりで、「寅の人生そのものが夢みたいなもの」「いつ目覚めてくれるのでしょうか」という部分はグッとくる。

20年続いた「男はつらいよ」シリーズ、時代は変われど寅次郎は全く変わることなく、とうとう現実離れした存在に到達してしまった。その後96年に寅さんのまま逝ってしまう渥美清自身の人生のことのようでもあって、ハッとするセリフだった。

それだけに、ウィーンでのマドンナとのストーリーがもっとそれにハマっていたら…と思ってしまう。

NFLワイルドカードラウンド

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前にNFLについて書いたのは2008年のスーパーボウルだったが、それ以降もプレーオフはだいたい楽しんできた(CATVでほぼリアルタイムで、というほどではないけど)。

今年のワイルドカードラウンド、一番印象に残ったのはバッカニアーズ-ワシントン戦。憎たらしくて仕方なかったブレイディがペイトリオッツ王朝からバッカニアーズに移り、チームをプレイオフに導いたことで応援してもいいかもという気になってみていた。

ワシントンのQBが故障で急遽、12月にチームに合流したばかりの控えQBが出るという時点で試合としてはあまり面白くならないだろうと思った。

フィールドに出てきたハイニッキはそれほど体も大きくなく、大丈夫か?と思ったのだが、印象的なプレーをして試合も盛り上がった。中でもキャリア初のタッチダウンへの激走は熱かった!

残念ながら善戦及ばず敗れてしまったが、間違いなく彼の名前は覚えた。

男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日

1988年・昭和63年末、昭和の最後に公開された作品。

サラダ記念日とのコラボ的な企画になっていた。

ストーリーは女医の真知子(三田佳子)には釣り合わない身と、結局逃亡してしまういつものパターン。真知子の姪の由紀(三田寛子)に残す言葉が、大学進学に疑問を感じる満男との会話が伏線になったもので、切なくてよかった。

ただ、マドンナ役の三田佳子は、演技がいかにも当時のテレビドラマ的な感じで(三田寛子も)、残念。

由紀が寅さんを想う真知子をけしかけるところなど、当時の時代の雰囲気が感じられた。他は「地上げ」や、小諸へ向かう赤い車とか、真知子の服装のシルエットがやはり懐かしい感じ。

 

居酒屋兆治

寅さんにマドンナとして出ていた大原麗子の影ある演技がよくて、それを寅さん映画というリミッターなしで…と思って観てしまった。

以下、(今さらですが)ネタバレあり。

 

寅さん映画というリミッターがないと、ここまで行ってしまうのか、というか、このジメジメっとしたところが他の日本映画が苦手な理由だったと思い出してしまった。

それでも、大原麗子の演技、特に英治の店に現れた切ない表情、には完全に胸を締め付けられてしまう。

そしてあのラスト。もうベタベタでいいので、高倉健の感情の爆発を…と期待したのに、グッと堪えて…というのは興醒め。結局それほど彼女のことは好きでなかったから別れただけで、死んでしまったのは悲しいけど、後は忘れて日常に戻る、という淡白さしか感じられなかった。

深夜食堂」とか好きなのだけど、こういう元ネタ的なものがあったのか、というのは今さらだけど知った。原作も読んでみたい。(というか、買った)

細野晴臣や、ちあきなおみ小松政夫など脇役がよかった。