幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

人間の証明

ドラマ、映画に続いて原作を読んだ。

映画はやっぱり論外だとして、微妙なのがドラマとどっちがおもしろいかというところ。

原作は急速に近代化する日本に対する危機感・不信感といったことから本当の人間の心というものを描き出そうとしている。

さすがにこのテーマだと今の時代だと陳腐になってしまうという判断からか、ドラマでは棟居を中心に登場人物それぞれの心の中から人間の心とは?というものを浮かび上がらせようとしていた。

人間不信のまま八杉恭子と対決してそこで思わずこんな人にも人間の心が残っていたことに驚くという原作と、横渡刑事はじめ周りの人たちとの関係から人間性を取り戻した後で郡恭子と対決するドラマ、いずれにしても取調室での二人の対決は印象的な場面となった。

それに比べて映画の対決シーンは、ほんとひどかった…。