幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

ザ・スタンド

一言で言えば、ありえないことでも起こってしまう、まったく展開の読めない漫画みたいなスティーヴン・キングの本。何年か前にやっていたテレビ版でだいたいの結末を知ってしまっていたのに、何かに憑かれたように全5巻を一気に読んだ。

4,5あたりになると、この本を読むこと以外何もしたくなくなって1日ちょっとで2冊とも読んでしまったくらいだ。

別に緻密に練られたどんでん返しとかがあるわけではない。一歩間違えば「えー、そんなんありなん!?」と引いてしまうようなむちゃな展開や事件が起こったりするのだけど、その隙を与えない筆の力というか勢いといったものが普通ではないのだと思う。

(その真面目な漫画の世界こそが今のアメリカだとも同時に感じてしまうけど、それはこの本の本質とは別のこと。)

結末とか予備知識なしにこれから読む人が心底うらやましい、名作だと思う。