第5作。前半を葬儀騒動でひっぱって、そこから地道に生活することに目覚めて、やっぱり失恋してしまう。
パターンになれたせいかもしれないが、おもしろかった。
マドンナ役の長山藍子はどうしても今の姿が浮かんできて違和感をおぼえてしまった。
いつものイタい片思いを察しての妹のさくらのセリフが泣かせる(ラストのフォローも)。
「地道に暮らして、それから考えることも地道にね。あんまり飛躍しちゃだめよ。」
今回のお気に入りはタコ社長。空気を読めないという点では寅と同じでおもしろい。
(2022年3月)3周目に入ってみてみたが、このふられ方は一番かわいそう、というか、これがトラウマになってこの後寅さんが恋愛に臆病になったと思うと納得できるほど。