ここ数年で1,2番目くらいに気に入った映画。
特に、キャストや雰囲気が素晴らしかった。
冒頭のクリスチャン・ベールの衝撃的な姿(事前に知ってたからわかったけど、これは最後まで気づかないレベル)から、"A Horse With No Name"が流れ、やさぐれた雰囲気のエイミー・アダムス登場。
パンチパーマのブラッドリー・クーパーも加わって爆笑シーンの後、"Dirty Work"でタイトルとなるところもカッコいい。
前半はエイミー・アダムスがすごくよかった。
ところが途中で登場するアーヴィン(クリスチャン・ベール)の妻、ロザリン(ジェニファー・ローレンス)が、さらにすごかった。
エイミー・アダムスも野心的でどこか危ない雰囲気を出していたのに、このジェニファー・ローレンスは破天荒で、猫のような雰囲気で、目が離せない。
中盤は完全にジェニファー・ローレンス。
ロバート・デ・ニーロ登場からストーリーも大きく動き出して一気にラストへ。
以下、ネタバレあり。
一部実話("a work of fiction")とのことで、史実との対比はこのページが詳しくておもしろい。
ロザリンのモデルとなったCynthia Marie Weinbergは自殺していて、劇中のロザリンのセリフもこれを意識してる気がする。
他にお気に入りのシーンはブラッドリー・クーパーと上司(ルイス C.K.)とのやりとり。完全にコント。特にジェット機を要求するブラッドリー・クーパーのジェスチャーや、作戦の成功に酔って上司をバカにするシーンは何度みても笑ける。
氷上釣りの話は即興で作ったもので、オチは収録したがカットされたらしい。オチも含めて詳しくはこちらに。
市長のカーマインはジェレミー・レナー(ハート・ロッカー)だと後で気づいた。