幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

スケアクロウ

1973年の映画だが、やはりこの頃の映画の熱量はすごい。久しぶりに心にズッシリと来た映画だった。 まず主演二人、ジーン・ハックマンアル・パチーノの演技がすごい。特にアル・パチーノは「ゴッド・ファーザー」と同時期だけど、前半は全然違う雰囲気でもっと若い頃の作品かと思えた。それがラストにかけて一気に変わっていく。 ジーン・ハックマンも、相当に変わってて危なっかしくて行動が予測できないマックスを、自然にみせていた。 ストーリーはこの二人が移動しながら、いろいろな人や出来事に出会い、二人の関係が変化していく様子を描いたロード・ムービー。二人のキャラクターが素直にではないけど魅力的な一方で、とにかく危なっかしくてどのように話が進むのがわからないのがおもしろかった。 以下、ネタバレあり。 ラストは当時の映画のお約束的な、切ないラスト。これもよかったけど、ハッピーエンドをみたかった。