幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

ボヘミアン・ラプソディ

高校の頃、周囲にクイーン好きな友人がいて、有名な曲はよく聴いていたし大好きだった。ボヘミアン・ラプソディを初めて聴いた時は衝撃を受けたし、歌詞も合わせて噛みしめるようによく聴いた。自分のベストは"Killer Queen"だけど…。

ただ、バイオグラフィー的な本まで読み込んで、その人生まで追ったほど思い入れを持った他のアーティストたち(例えばJoy Divisionイアン・カーティスだったり、ツェッペリンビートルズだったり)とは違って、そこまでの思い入れは持てなかった。

なので本作もそれほど観ようという気にはなってなかったのだけど、あまりにも多くの周囲の同世代の人々から絶対に見るべき!とすすめられて、その度に「まだ観てないけど、観てみるね」と返事し続けるのもなぁと、かなり消極的な気持ちでようやく観たのだった。たまたま会社を早く終えられる日が1日で割引デーに重なってたけど、流石にこの時期となると空いてて落ち着いて観れた。

…と、非常に面倒臭い前置きになってしまったけど、思い入れのなさ故に史実がどうかという点には拘らず(多分違うな、とわかるところもあるけど、とにかくブライアン・メイロジャー・テイラーがいいと言ってんだから、いいのだろうと流す)、逆にせっかくのクイーンの映画なのに、クイーンじゃない架空のバンドの青春物語的な感じで楽しんでしまった。たまたまBGMがクイーンの曲だった、というような。

もちろん、フレディ・マーキュリーの異端者ぶりとその裏にあったであろう悩みが軸になっていて、そこから自分が何者で何をすべきかがわかって、あるがままの自分を受け入れられなかった父との和解を経てライブ・エイドに向かうところは感動的だったし、フレディ・マーキュリーという実在の人物と、「何が起こってるんだ?」と感動しながら観たライブ・エイドという史実が、それらにハマって、よくできてると思った。ひょっとするとその辺りが、あまりにわかりやすく綺麗に描かれていて、逆に嘘っぽく感じてしまって入り込めなかったのかもしれない。

残りは、断片的な感想を。

予告編を観たときに、ブライアン・メイの再現性の高さ(本人か?と思ったほど)とフレディ・マーキュリーの違和感が気になってたが、ラミ・マレックの演技のおかげか、それほど気にならなかった。イメージとしてフレディ・マーキュリーのガタイの良さがずっと記憶にあったが、調べてみると177cm、ラミは175cmで2cmしか違わない。骨格の差なのかな…。

ロジャー・テイラーは本人の方がイケメンかな。ジョン・ディーコンは…そもそもクイーンでパッと名前が言えるのは3人までやった(笑)

オープニングでマイク・マイヤーズの名前を見つけて、どこで出てくるのか?と注意してたけどわからず、後で調べたら、そうかあのおっさんか(笑)マイク・マイヤーズはウェインズ・ワールドつながりで、やはり出ないとダメやろう。

このシーンは本当に大好きなシーン。

ライブ・エイドは最近まで録画したビデオがあったはずなのだけど、どうなったのかわからない…。

当時確かフジテレビが中継していたと思うけど、割と急遽決まって段取りとかもない感じで、ライブの中継というよりはニュースの実況中継のような雰囲気で、当時高校生の僕にとってすごく歴史的なことに感じられたものだった。観たアーティストの中ではツェッペリンエリック・クラプトンがすごく印象に残ってる。