幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

荒野のストレンジャー

クリント・イーストウッドの監督作品としては初期のもの。人間の弱さや正義とは?というテーマにも触れていて後年の作品への展開が垣間見られるところもある。

ただ、途中から、これはペイルライダーと同じなのか?と少し混乱した。

以下、ネタバレあり。

 

まず、全体として何とも言えない雰囲気が漂う。特にラストの3人組を次々と殺していくシーンはサスペンス・ホラー系の演出(Lagoの街が主人公の命令で真っ赤に塗られている)のようだった。

そして、やはりラストシーンから考えると主人公は幽霊なのか?ということだが、クリント・イーストウッドによると、殺された保安官の兄弟とのこと。ただそれを明確にせず、あえて神秘的な解釈の余地を残したみたいだ。

つまり、本作は主人公は生身の人間、そして神秘的な解釈を拡大して作ったのがペイルライダーということか。