小説家志望というわけでもなく、村上春樹が好きというほどでもないけど、何が書いてあるのか、とにかく読んでみたかったので。
小説を書き続けることの難しさと求められる資質の話、長編小説を書くときのプロセスや、孤独な作業とフィジカルの重要性など、なるほどと思えることばかりで、面白かった。
中でも、一世を風靡する流行作家になりながらも、郵便局に勤め続け高いポジションまで出世したというアンソニー・トロロープという作家や、カフカも公務員の仕事をしていた、という話は興味深い。
ガラスの仮面の仏師海慶が、普段は役所に勤めていて、人と関わることが修行になっている、という話を思い出した(笑)