幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

タクシー運転手

光州事件というものをそもそもあまり知らなかったので、本作を観る前に少し予習した。あの頃の韓国の民主化運動の激しさをニュースなどでみた記憶は少し蘇った。

事実を元にした作品ということで、どこまでが本当なのかわからないが、映画としては主人公のキャラクター(グエムルに出ていた人)の魅力と中盤からのシリアスな展開に引き込まれた。

エピローグで、このドイツ人ジャーナリストのピーターはタクシー運転手のサボクを探し続けたが、会うことなく2016年(この映画の公開の1年前)に亡くなったと語られる。

 

タクシー運転手は結局誰だったのか?ひょっとしてCIAの工作員とか?などと気になってネットで調べたら、この記事(他にも同じような内容の記事があるので信頼できるものかと思うけど)を見つけた。

映画と違って、ピーターとサボクは昔からの知り合いだったこと、サボクは光州での出来事がきっかけで酒に溺れて、1984年(事件から4年後…)に肝臓がんで亡くなったことが書かれていて、映画のラストと違って救いがない結末だった。