幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

レッド、ホワイト&ブルース

アメリカのブルースがイギリスのミュージシャンたちに影響を与え、それがブリティッシュ・ロック、ブルース・ロックといったものへ引き継がれていった、ということをミュージシャンたちのインタビューを元にして描き出した映画。

イギリスのミュージシャンたちがアメリカの黒人たちのブルースを、無邪気にコピーしていた様子がよく伝わってくる。この映画ではそのおかげでアメリカでも忘れられようとしていたブルースに再び光があたり、ブルースプレイヤーたちが正当な評価を得られた、と結んでいる。でも僕が昔見たテレビのドキュメント番組(たぶんBBC制作だったか)では、ちょっと違っていて、黒人たちが作ったブルースが次々に白人好みに変えて演奏された結果、多くのブルースプレイヤーの功績を奪うことになった、というものだった。

おそらくどちらもが事実なのだろうから、功罪ともに描けていればもっと深みがあったかな、と思った。

シスター・ロゼッタ・サープ(ブルースには詳しくなくてはじめて知った)の昔の演奏シーンにしびれた!

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