幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

The Jimi Hendrix Experience "Live At Monterey"

Jimi_plays_montereyジミヘンが長時間動く映像をはじめてみたのが学生時代、オーティス・レディングのライブと2部構成になった映画で、遅れて映画館に入ったらオーティス・レディングの最後の方だった記憶がある。

噂にきいてた歯弾きなどのアクロバティックなギターとギター炎上のシーンに圧倒されて、帰ってからさっそくマネしてみたりした(もちろん炎上以外で)。

その後テレビの放送か何かを録画したビデオを何度もみたものだった。

これはそのモンタレーでのライブをジミヘンのパフォーマンス部単独でDVD化したものだ。

ビデオがダメになっていたのでひさしぶりにみたのだが、ジミヘンはやはりかっこええ!ヤバすぎる。

映画ではカットされていた"Purple Haze"が入っていたり、別のカメラで撮影されたボーナス映像があったりして大満足。このセカンド・ルックではじめてDVDプレーヤのアングルボタンの存在を知った(笑)。

セカンド・ルックの"Wild Thing"のイントロで、青っぽいライトに照らされてぼんやりとした輪郭になったジミヘンはこの世のものと思えない神々しさを放っている。

もう一つ衝撃的だったのが、ジミのMCの訳が映画版とぜんぜんちがうこと。これは本当に全然ちがう。

まず"Like A Rolling Stone"のイントロで、これまではもう演奏に入っていたと思っていたのが、実は曲の説明をしていたり途中で歌詞を間違えたと言ってたりする。

そして問題の"Wild Thing"のイントロ。映画版では痛烈にアメリカを批判して「愛国心を持つなら地球に持て」という流れだったと思うのだが、それがない。

ただ「アメリカとイギリス連合の国歌」という部分はあったりするのでカットされてるわけでもなさそうで、「アメリカが毒を撒き散らす奴を排除する」みたいに言ってたのは単にアメリカでは売れなくてイギリスに行ったと言ってることの意訳っぽい。さらに「"Thank you"を連発していると媚びているようでムカつく」みたいに言ってたところも、完全に逆で何度でも言いたいというようなことになってる。

DVDには英語の字幕もついているので、それで確認したが、英語字幕が間違っていなければDVDの訳は間違ってなさそう。ということは映画の訳がデタラメだったのだろうか?ビデオがあればすぐ確認できるのだけど。

好きなミュージシャン、俳優の言っていることを正確に知るためにも、もっと英語を勉強しないと…。