幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

フィリップ・コトラー「マーケティング10の大罪」

それほど目新しいことは書いてないけど、マーケティングの本を読むこと自体久しぶりだったのでおもしろかった。

思わず声に出して読み返したくなったところは、多くの企業の株主第一の姿勢に疑問を投げかける以下の部分だった。

ジョンソン・エンド・ジョンソン「顧客が第一、社員が第二。この姿勢を貫くことで、株主に対して最大の成果をもたらすことができる」

マリオット・ホテル「われわれはまず最高の社員を採用し、教育する。満足した社員は、顧客のために全力で働いてくれるはずだ。そうなれば、顧客はまたわれわれのホテルを利用してくれるだろう。そしてこのことが、株主に最大の利益をもたらすに違いない」

企業は顧客と社員に最大限配慮しなければならない。顧客や社員を満足させられないくらいなら、いっそのこと事業を閉じたほうがましというものだ。

社員を不幸にしてまで続けないといけない事業なんて、何のためにあるのだろう、と思う。