仕事でとある会合に出た。参加者はいろんな業種の企業からで今後おもしろくなりそうではあった。
その会合でセキュリティに関する講演があった。
講演された方はネットワーク関連の専門家であるにもかかわらず、結局のところ情報漏洩などの事例をたくさん紹介して、「便利さと安全はトレードオフ」「思っている以上にインターネットは危険ですよ」ということに終始した内容だった。
昔みたいに怪しい添付ファイル、サイト、ソフトに近づかなければ絶対大丈夫と言えなくなってきていること(そもそもどれが怪しいの?というのも巧妙になってきてややこしい)も確かだと考えさせられた。
実は義父が半年ほど前にインターネットをやめてしまった。インターネットの危険性が大きく報じられているのをみて、ややこしいことには関わりたくないと思ったようだ。
インターネットが手放せなくなる段階に達していなかったこともあるのだろうが、こういう人は少なくないのかもしれない。
PCやインターネットの基礎知識があるだけでなく、ウィルスやトラブル情報(対策ソフト自体問題を起こすことだってあるし)を集められる能力まで求められているような気がする。こうなると安易に「便利だし気をつければ大丈夫だから」なんていうのは無責任な気がして義父を思いとどまらせることもできなかった。
昔から期待されながら成功しない、子どもでも老人でも安心して使えるネットアプライアンスが必要とされる状況ができたのかもしれない(テレビでウェブというのもまた出てきたみたいだし)。
あるいはインターネットとは別で、本人確認済みのアカウントのみで接続できて安全なコンテンツだけが集められたネットの方がいいのかもしれないし、僕自身も義父のような人にはそういうのをすすめるだろう。
いずれにしても、やっぱり便利さ(自由さ)と安全とのトレードオフからは逃れられてないのだけど。
生まれてはじめて印税をもらった!もちろん額は少ないけれど…。
今週は今日・明日、それに週末も東京だ。