幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

スティーヴン・キング「ダーク・タワーVII 暗黒の塔」

ダーク・タワー〈7〉暗黒の塔〈下〉残りの(中)(下)を読み終わって、やっと完結した。 途中何度もやめようかと思いながらキングの策略にはまってやめられずにずるずると最後まで来たが、読んでよかったと思えた。決してすべての人にすすめられる本ではないとも思うけど…。 以下、ネタバレあり。 主人公ローランドをはじめとして旅の仲間たちの成長の過程が全16冊にも及んでしつこいくらいに描き込まれていて、いつのまにか彼らにすごく愛着を感じるまでになっていた。 それだけに(中)での別れは読んでいてつらかったし、ラスト近くでローランドが仲間の名前を呼びながら塔へ入っていくところやスザンナの再会の場面では落涙寸前だった(帰りのバスの中、一番後ろの席で何とか耐えながら読んだ)。 ただ本当のラストにはキングの言うとおり「失望」した。 その前で完結でよかったと思う。