自分の今の仕事に関して、普通の人に説明するのに使えるかも、とちょっとねじれた理由で読んでみた。
このあたりのことを知っている人からすると、ほとんど既知のことばかりでしかもuコードの宣伝も多いという内容で前半はおもしろくないだろう。
後半になって政策の技術偏向主義への批判や、欧米の「ベストエフォート」型社会と日本の「ギャランティー」型社会の対比などが出てきてから「なるほど」と思えるようになってくる。
ただ政策への批判では「だからuコードを標準規格に積極的に採用してくれ」という主張と絡んでるみたいだし、作る立場に立ったときの「ベストエフォート」のありがたさはわかりつつ使う立場での「それでは使えないだろう」という気持ちもわかるので、どこか醒めた気持ちで読んでしまった。