幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

善き人のためのソナタ

善き人のためのソナタ スタンダード・エディションやられた。ラストは泣いてしまった。よい映画だった。

以下、ネタバレあり。

硫黄島シリーズと同じように正しいとは思えないことでもやるしかない立場の人を描いているが、フィクションであるため救いのある結末をみることができる。

「ヴィースラーの心変わりがよくわからない」なんていうレビューをいくつかみたけど、僕はそう思わない。

結局のところ人というのは善くあろうとするものなんだと思うから。

彼は信じる国・体制のために尽くすことが善くあることと思っていた一方で、それをこえた善きものとの間での葛藤もあったのだろう。こういうときはきっかけさえあれば決心できるものだと思う。

ただ実際にここまではっきりした行動に移せるかどうかはケースによって異なるだろうが。

自分とさらにクリスタ、ドライマンそれぞれを救うためにギリギリのところで奮闘する終盤はハラハラさせられた。クリスタがつかまった時点で全員を救うのは無理だったと思うのだが、ヴィースラーは本当はクリスタにどうしてほしかったのだろう?