幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

ウエスタン

マカロニウエスタンは大好きだけど、何作かみたら十分と思ってた。こんなしびれる名作をみてなかったなんて!

 

ストーリーとかそういうものじゃない何かに完全にやられた。

思いつくまま挙げていくしかないのだが。

 

冒頭の駅のシーンから引きこまれてしまう異様なまでの緊張感。

とにかくかっこよすぎる音楽(今聴くと明らかに古いセンスのものもあるけど)。

 

顔芸と紙一重の個性的な顔立ちだが、渋すぎる役者たち。チャールズ・ブロンソンはやはりこの頃がいいと思うし、ヘンリー・フォンダの悪役顔もエグい。

 

キカイダーを思わせる(時代的に逆だけど)主人公のハーモニカ。

この時代にこんな化粧の女性がいたのか?という疑問を吹き飛ばすClaudia Cardinale。三白眼の魅力にはじめて気づいたかも。

 

ペイルライダーは本作からかなり影響を受けているという発見もあった。

 

以下、ネタバレあり。

 

ラストの決闘シーンの音楽も素晴らしい。

 

血なまぐさいガンマン・侍が力を持つ世界から、ビジネスや普通の民の労働が力を持つ世界への移ろいを描くところは「七人の侍」の影響を感じさせる。