幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

運命のボタン

運命のボタン [DVD]突然家の前に置かれる、ボタンのついた箱。押すと誰かが死に代わりに大金が手に入るという。 IMDbのレビュー欄に表示されてたのが星一つで"Press the button and you will lose 2 hours of your life."というタイトルのものだったので、むしろワクワクしてみたのだが…。 以下、ネタバレあり。 サスペンスかと思ったらSFだったり、70年代の雰囲気を生かした不気味さが意外によかったりと、途中までは「結末はどうであれ、この気持ち悪さを味わう映画としてはいいのでは?」と思えた。 バッドエンドであることも構わないし、むしろディックの作品なんかこういうチープなノリの映画(よくこんなのにキャメロン・ディアスが出たなぁと)にした方が原作の世界に合ってるのでは?とも思う。 でも、ある程度仕掛けというものがわかってからが、突然よくわからない展開になって、非常に雑に終わってしまう。 ネタと雰囲気は良かったけど、途中で作るのに飽きたの?と問いたくなる作品だった。 あとで気づいたが、監督はドニー・ダーコの人だった。あのピースする少年の上目遣いのアングルが、ドニー・ダーコにそっくりだった。わけのわからなさは似てるけどドニー・ダーコの方がかなり良いと思う。