NHKの番組でこの本をもとにしたドキュメンタリーをやっていて、すごく面白かったので。
前半は、少しファンタジー・自己陶酔っぽい描写に戸惑いながら(レイ・クロックの自伝と同じ雰囲気だ)も、正社員1号のジョンソンの狂気から目を離すことができず(絶対にもっととんでもないことをやって途中で消えるだろうと…)、後半はナイキが数々の困難にぶち当たりながらも上場を成し遂げるまでの展開が面白くて一気に読めた。
ジョンソンが最後までちゃんと残って重要人物になったのも嬉しかった。
ドキュメンタリーでナイキを救った日商岩井の話を知っていたけど、それでもワクワクできた。賛否あるだろうけど、高度成長期の日本がイケイケだったことがよくわかる。
実はナイキのスウッシュはあまり好きじゃなく、今までほとんどナイキの製品は買ったことがなく、またナイキのランニングアプリにはいろいろとイラつかされたこともあって、ナイキの印象はとても悪かった。
が、本書でNikeの名前の由来や、スウッシュ誕生のエピソード、(当事者の一方からみたバイアスがあるとは思うが)アシックスのブルー・リボン社(ナイキの前身)への対応などを知って、次はナイキの靴を買おう!と思った。今はアシックスなのだけど。