幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

ハン・ソロ

公開当時からあまり興味がなく、ほとんど気にかけていなかったが、テレビでやっていたので。

スターウォーズファンへのサービスと、そうでない層も獲得することを両立しようとしたら、予想どおりこんな感じになるのだろうな、という作品だった。

悪くはないけど(ファルコン号やランド、ウーキーとの出会いや、あのアクセサリー?の由来などが描かれる)、本当に普通のストーリー。

ダース・モールがクローンウォーズや反乱者たちで出てきていたのは知ってたけど、ここにも出てくるとは。逆にジャバが出てこないのはがっかりした。

男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの恋 特別篇

第49作(1997年)、と言っても満男の思い出として「ハイビスカスの恋」を再構成した作品。あらためて、もう寅さんの新作はないのだと寂しい気持ちに。

八代亜紀のタイトル曲や、オーケストラで豪華になったBGMはどれも違和感があった。

営業として全国をまわる満男が全然幸せそうじゃないのも、本来あったであろう49作(満男が泉と結婚するという構想)を思うとあまりに切ない…。

男はつらいよ 寅次郎紅の花

1995年、第48作。阪神淡路大震災の年だったか。偶然神戸にいた寅さんがボランティアに参加していて、テレビに偶然映る(現地を視察する村山首相とともに)という場面がある。

これが実質最後の作品なので、観る前から泣きそうな気分だった。

泉(後藤久美子)が再び登場し、リリー(浅丘ルリ子)もまた登場し、元々の構想としてあった50作のラストへの布石となるはずの作品だったことがよくわかる。まだ現時点でのラストの「お帰り寅さん」をみていないので何とも言えないが、寅さんが見守る形での満男と泉の結婚はないと思うとやはり悲しい。

ただ、ラストは珍しくスッキリとしたものだった。奄美大島に一人帰ろうとするリリーに「男が女を送るって場合にはな、その女の家の玄関まで送るってことよ」と寅さんが男気を見せて、二人で奄美大島へ向かう。その後のリリーからの手紙で二人はまた喧嘩して、寅さんがいなくなったことが語られるものの、明らかに他のマドンナに対する態度とは違っていて、この二人は一生こうやって生きていくのだろうと、嬉しく思えた。これがシリーズの実質的な最終作品でよかったのかも。

二人のタクシー(運転手は犬塚弘)を寅さんのカバンを持って追いかける三平が意外にも重要な役割を果たしたのも、よかった。

他には芦屋雁之助(別の役だけど最出演)やパンチ佐藤も出てた。それと田中邦衛!全く気づかなかった(笑)

男はつらいよ 拝啓車寅次郎様

1994年、第47作。

マドンナはかたせ梨乃。ただ最初からハードルは高すぎて、まさに淡い恋のまま終わってしまった感じ。

満男には牧瀬里穂で、今回の寅さんからの「くたびれたなんていうのは何十編も失恋した男の言う言葉なんだよ…(略)…燃えるような恋をしろ…」という説教は説得力もあったし、かっこよかった。

満男が使っていたワープロ専用機はとにかく懐かしい(あのパソコンは流石に使ってない)。

いよいよ次が実質的な最終作、切なくなってきた。

スター・トレック:ローワー・デッキ

www.amazon.co.jp

スター・トレックの高尚な世界観に明らかにそぐわない画だし、エピソード1の冒頭のブラックさにも引いてしまう…。

が、ストーリーは意外にまともだし、むしろ「エンタープライズなんて伝説」みたいなノリの方が、他のフランチャイズ作品に比べてずっとリアルな感じがする。何よりキャラクターが魅力的で、とにかく面白かった!

IMDbの評価が荒れてて、本作が許せないトレッキーがいるようだけど、小ネタも楽しめるしスター・トレック好きなら食わず嫌いせずに観るべきだと思う。

シーズンのラスト回にはファン向けのサービスもある!

男はつらいよ 寅次郎の縁談

1993年、第46作。満男もとうとう就職だが、まさに就職氷河期で苦労している。

松坂慶子が2回目のマドンナを演じていて、また関西の人という設定で、本当に関西弁が残念。前作でも違和感があったので、違う地域にすればよかったのに。

今作は、寅さんだけでなく満男まで亜矢の想いに応えず、揃って後味の悪い顛末となってしまった。ただ亜矢の手編みセータを着続けていたけど…。

香川ロケは知っている場所が出てくるので、よかった。

 

SHOE DOG 靴にすべてを。

NHKの番組でこの本をもとにしたドキュメンタリーをやっていて、すごく面白かったので。

前半は、少しファンタジー・自己陶酔っぽい描写に戸惑いながら(レイ・クロックの自伝と同じ雰囲気だ)も、正社員1号のジョンソンの狂気から目を離すことができず(絶対にもっととんでもないことをやって途中で消えるだろうと…)、後半はナイキが数々の困難にぶち当たりながらも上場を成し遂げるまでの展開が面白くて一気に読めた。

ジョンソンが最後までちゃんと残って重要人物になったのも嬉しかった。

 

ドキュメンタリーでナイキを救った日商岩井の話を知っていたけど、それでもワクワクできた。賛否あるだろうけど、高度成長期の日本がイケイケだったことがよくわかる。

実はナイキのスウッシュはあまり好きじゃなく、今までほとんどナイキの製品は買ったことがなく、またナイキのランニングアプリにはいろいろとイラつかされたこともあって、ナイキの印象はとても悪かった。

が、本書でNikeの名前の由来や、スウッシュ誕生のエピソード、(当事者の一方からみたバイアスがあるとは思うが)アシックスのブルー・リボン社(ナイキの前身)への対応などを知って、次はナイキの靴を買おう!と思った。今はアシックスなのだけど。