幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

隠された記憶

観客に対して意地悪で、みおわってスッキリすることのない映画。

でも映像などが凝っていて、変な映画が好きならみてみる価値はあると思う。

以下、ネタバレあり。

1回目、ラストシーンだと気づかずに「何だろう?」と思っているとスタッフロールがはじまった。

最後に何かあるのかなと最後まで眺めてたが何も起こらず唖然…。

慌ててラストシーンだけもう一度みてもわからず、ネットでレビューをみてからもう一度みてやっとわかった。

わかったといっても何が写っているかがわかっただけで真相はわからない(DVDの特典映像でもみたらわかるのだろうか?)。

フランスでのアルジェリア移民の問題あるいはそういったことに対して自分は悪くなくて社会や政治が悪いと決め込む無責任な人たちのことを描いた社会派映画なのか、あるいは多用されるビデオテープの映像、テープを編集して現実を作り出す主人公、あやふやな記憶とはっきりしない真相など「現実のあいまいさ」を描いた芸術映画なのか、どちらでもなくて実はスッキリと謎が解ける推理映画なのか。

あれこれと考えをめぐらせるのが楽しい人にはおすすめだけど…。