幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

「ドラッカー名著集14 マネジメント[中]―課題、責任、実践」

ようやく[中]を読了。

いよいよマネジメントの核の部分に入った。 前の会社でも今の会社でも(多くの日本企業でも)使われている、自己目標管理はおそらくドラッカーが元ネタなのだろう。 ただ、この本(特に第31章「マネジメントの仕事」)を読むまでは形骸化した意味のないもの、という認識しかなかった。ようやく自己目標管理が目指しているものが何なのかということが理解できた。 確かに組織全体の目標からブレークダウンしたものを自己の目標とし、これを定量的に評価する、というところは行われていたものの、その背景にあるものを理解していないと意味がない。

今回もたくさんハイライトしたが、中でも心に刺さったフレーズは以下の通り。

部下を正しい方向へ導き、より大きく、より豊かな人間にすることが、直接的に、自らがより豊かな人間となるかより貧しい人間となるか、成長するか退化するかを決める。
信用してはならないのは、決して間違いを犯したことのない者、失敗したことのない者である。そのような者は、無難なこと、安全なこと、つまらないことにしか手をつけない。成果が打率であることを知らないならば、横並びを成果とし、弱みがないことを強みと誤解する。そのようなことでは、組織の意欲を失わせ、志気を損なう。人は優れているほど多くの間違いを犯す。優れているほど新しいことを行うからである。

そして心に刻んでおきたい「真摯さ」

いかに知識があり、聡明であって、上手に仕事をこなしても、真摯さに欠ける者は組織を破壊する。組織にとって最も重要な資源である人を破壊する。組織の精神を損なう。成果を損なう。