前作を読んでから待ち遠しくて仕方なかった。
前作は世界観もわからず、どういう展開になるのか予想がつかないまま著者の筆力にどんどん引き込まれていく感じだった。今回は展開も予想がつくけど、その通りだと面白くないな…と少し心配もあったのだが、それを遥かに上回る面白さだった。
また一気に読んでしまった。
以下、ネタバレあり。
三体人のコミュニケーション手段、そしてそれを利用して三体に対峙する面壁者、それを打ち破る破壁人…さらに多くの要素が詰め込まれ、それらが折り重なって壮大な物語になっていく様子は読んでいて鳥肌が立つほどだった。
本書のタイトルとなった黒暗森林の意味するものの恐ろしさは、羅輯の策を封じるために送り込まれた「水滴」の描写故に真に迫るものとなり、三体と羅輯の最後の対決は本当に痺れた。
また、ハードSF的な面だけでなく、羅輯や章北海の心理描写も泣かせるもので、これもよかった。
これで終わりかと思ったが、まだ続編があって、訳者あとがきによるとさらにすごいとか。でも日本語版が出るのは来年…。待ち遠しい!