幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

小松左京「果しなき流れの果に」

この作品が自分が生まれる前に書かれたもの、ということが最初は衝撃的だったが、読み終わってみるとそんなこととは関係なく、ただただ圧倒されてしまった。

「三体」「ディアスポラ」と同様、とにかくスケールがでかい。

時空を縦横無尽に駆け巡る展開が、書かれた時代を全く気にさせないし(裏返せば未来の描写がよくできていると思う)、謎解き、感情移入できる小さな存在である登場人物たちのエピソード、生物や意識の存在の意味、など多くのものがすごい密度で詰め込まれていて、一気に読んでしまう。

これは是非映像化してほしい。相当に難しいとは思うけど…。