幻覚ギター

みた映画、きいた音楽、よんだ本。

グリーンブック

だいたいこんな映画だろうと思ってた、ほぼその通りだったのだが、それでもすごく良い映画だった。

まず、ちょっといい人すぎな気もするけど、主人公のトニー(演じていたのがロード・オブ・ザ・リングアラゴルンヴィゴ・モーテンセンだったというのは最後まで気づかなかった!)と妻のドロレスが魅力的。

このトニーをツアー・マネージャとして雇ったドン・シャーリー(そのまま実在の人物だとは最後に知った)が、内に隠し持った複雑な境遇や想いを、トニーとの交流の中で、徐々に出してくるところも良い。自分がどこにも属せない苦しさを吐露するシーンは特に印象に残った。

これにアメリカ南部の美しい景色(この車も美しい)とドンの演奏する音楽が映画全体の雰囲気を爽やかなものにしている。

逆に、あまりに色々なところでそつがないところが欠点だろうか。